「はたらく細胞」が面白かったので、先生が持っているDVDと本を一式借りて、数日間観ながら過ごしていました。
まずは通しで観て、それからコメンタリーでまた観て──。
先生の職場で観ると、どうしても仕事をしながら「ながら作業」で観ることになるので、じっくり‥‥とはできないんですよね。
生物学・医学好きな私にとっては、とても面白い作品です。
ただ、作品上改変されたであろう部分もあるので、この作品で受験勉強──というのは注意も必要かな?
まず、『赤血球』は酸素は運ぶが、
養分と二酸化炭素を運ぶことはない。ということ。
養分と二酸化炭素を運ぶのは『赤血球』ではなく
『血漿』である。
しかし、
この世界に『血漿』は存在しないんですよね。『血漿』は『赤血球』と同等に生命維持には欠かせない存在。
しかし‥‥おそらく『血漿』を出すと、主人公が3人になってしまい、読者が混乱するからじゃないでしょうか(-_-;)
『赤血球』は酸素、『血漿』が養分を同時に細胞に届け → 不要な二酸化炭素を貰ったら → それは『血漿』が肺に運ぶ‥‥。
漫画の『血液循環』は私も好きな回ですが、『赤血球』が独力で行うことに意義があるのであって、ここで『血漿』の存在が出てきたら、感動も半減しそうだし、『赤血球』の成長物語も、うまく描けなかったと思います(;^ω^)。
白血球と赤血球との交流も、血漿が出てきたら‥‥。赤血球の仕事ぶりを応援する白血球だが、赤血球の隣に血漿もいたら‥‥白血球はどちらを主に気に掛ける?
複雑な三角関係になってしまいそうで怖い。
『血漿』の存在はこの世界観には不要と考え、『血漿』の役割も『赤血球』が担っていることにしたのでしょう。
実はこの件、
後輩赤血球が「本来の仕事ではない養分の運搬もしている」としっかりフォローしており、『血漿』の役割を、この作品では“あえて”行っていると断りを入れているので、それはそれで、うまい流れだと思います。
ちなみに、キラーTの歌「俺たち無敵のT細胞〜。ウイルス細菌ぶっ殺す〜」だが、キラーT細胞が殺すのはあくまでも“細胞”である。
ウイルスに侵された細胞、がん細胞の排除が仕事であり、細菌を殺すことはしない。
あとは、『赤血球』ピンチの際、『単球』が助け、スピード処理班の白血球が間に合わなかった(助けに来るのが遅れた)事実がありましたが、それについては、特典の『ゼミナール』で説明してくれていてよかったです。
漫画の1コマ、アニメのワンシーンなどでも、サラッとしながらも重要な医学的な知識を盛り込んだりして、ためになる作品だと思います。
作品設定上、赤血球や白血球の役割改変などもありますが、生物学、医学的にはほとんど正しいことなので、これを観た方たちが、その分野を好きになってくれたらいいなぁと思います。
かくいう私も、昔の細胞擬人化番組を観て、生物学や医学に興味を持ちましたから。
おまけ1コメンタリーや特典CDを聞いていたが、
白血球役の方。寝酒、よく鼻血が出る、
朝ご飯がアイス、白血球数値が低いとか‥‥おいおい。
B細胞役の方。胃腸が弱くて周期的に高熱を出すとか‥‥だ、大丈夫か?
とにかくB細胞の子は、一度病院に行ったほうがいい

。
おまけ2私が一番好きなキャラは、やっぱりがん細胞役の石田彰さんかな?
この作品の中で、唯一知ってる男性声優というのもありますし(爆)、なにより昔から大ファンでした

久しぶりに聞いて、スレイヤーズNEXTを引っ張り出して観直しちゃいました♪
「はたらく細胞」でいうと、
声では樹状細胞が好き。ナイーブT細胞に諭すときの静かな声が好みです。
私は男性声優では、低くくもあるが、若干高めの声が好きなんです。
中原茂さん

、関俊彦さん、堀川りょうさん、佐々木望さん、大塚芳忠さんとか(‥‥90年代ばかり)。
でも、やっぱり一番好きな声は、ジェフ・ゴールドブラムさんですね

。
『ザ・フライ』『ジュラシック・パーク』での素敵なお姿と、少し高めの美声は、ドはまりです

。
アニメを観なくなって18年。
今から、18年のブランクを埋めよう‥‥面白いアニメを探してみよう!というような熱量は、悲しいかな無い。
今回はたまたま漫画家先生が「生物学が好きな貴方に‥‥」と勧めてくれたから観てはまったけど、先生自身も、積極的にアニメを観るような人ではない。
そもそも‥‥
先生のアニメ化された複数の作品を一度も作品として読んだことがなければ観たことがない‥‥無慈悲な私である(汗)。